「防災リュックって、結局何を入れればいいの?」
——うちも最初はそこからのスタートでした。
この記事では、
防災リュックとはそもそも何なのか、
そしてわが家が実際に用意する中で気づいたポイントを、体験談を交えてお話しします。
防災リュックとは
防災リュックとは、災害時にすぐ持ち出せるようにまとめた非常用のバッグのことです。
防災準備からリュックのポイントについて、詳細をお話ししたいと思います。
防災準備の手始めに
防災リュックは、完璧を目指すものじゃありません。
まずは「これさえあれば数日は動ける」という最低限のセットを作る、
それが防災準備のスタート地点なんです。
我が家がちゃんと防災リュックを揃え始めたのは正直かなり遅くて、
最近よく話題に上がる南海トラフ地震のニュースを見たのがきっかけでした。
旦那氏あーさんが
「うちの荷物、懐中電灯ひとつでどうにかなるレベルじゃないよね」
と、ぽつりと言ったのを今でも覚えています。
さらに背中を押したのが、娘のまーちゃんが保育園でやった避難訓練です。
「今日ね、先生が『家族と会えなくなったらどうする?』って聞いてきたよ」
と帰ってきて話してくれたとき、正直ドキッとしました。
当時保育園児のまーちゃん、
まだ小さいの子にそんな質問をされる時代なんだ、と…
そこから1週間かけて、家族4人分の防災備蓄品を少しずつ揃えていきました。
最初から全部を完璧に用意しようとすると挫折しやすいので、
まずは水と食料、貴重品だけでも1つのバッグにまとめておく。
これだけでも、いざというときの安心感がまったく違います。
防災リュックのポイント
防災リュックで一番大事なのは、中身の量よりも「背負って動けるかどうか」なんです。
どんなに完璧なリストを揃えても、重すぎて避難所まで歩けなければ意味がありません。
一般的に、防災リュックの重さの目安は男性で15kg、女性で10kg程度と言われています。
体重50kgの女性なら、体重の20〜30%にあたる10〜15kgが上限という考え方です。
ここで悩ましいのが、子連れ避難ならではの事情です。
みーくんはまだ4歳なので、いざとなれば抱っこして避難する可能性が高い。
体重にすると約15kgあるので、
それだけでもう「持てる重さ」の大半を使ってしまう計算になるんですよね。
家族構成によって必要なものは大きく変わります。
わが家の場合、揃える際に意識したのは次の点です。
- 抱っこが必要な年齢の子がいるかどうか
- 水や食料は何日分を目安にするか
- 子供には特に必要なものがあるか
正直、揃え始める前は「防災リュック=市販のセットを1個買えば終わり」と思っていました。
でも実際に物を見てみると、市販セットだけでは絶対に足りないと痛感しましたね。
子どものおむつも、食料も、家族によって全然違いますから。
こうして、防災リュックはあくまで「自分の家族仕様」に育てていくものだと分かってきました。
次の章では、実際にわが家が防災リュックに入れている中身を、
カテゴリー別に詳しくご紹介していきます。
我が家の防災リュックは「HIH防災リュック」
「結局、防災リュックの中身って何を選べばいいの?」
うちも一番悩んだのがここでした。
この章では、わが家が実際に使っている「HIH防災リュック」の基本セットの中身と、
そこに我が家なりに追加したアイテムを、
具体的な個数まで含めて丸ごとお見せします。
あなたの家庭で「これは要る」「これは要らない」を判断する材料にしてもらえたら嬉しいです。
防災リュックの中身、基本セット
わが家は市販の「HIH防災リュック」という基本セットをベースに使っています。
理由はシンプルで、ゼロから一つひとつ揃えるより、
防災士が監修したような基本セットを軸にしたほうが抜け漏れが少なく、
時間もかからなかったからなんです。
共働きで平日はバタバタしている我が家にとって、これはかなり助かりました。
中身を大きく分けると、こんな感じになります。

※内容は変更になる場合があります
- スライドミニランタン
- ダイナモラジオライト(手回しで発電しながらラジオと灯りの両方を兼ねるアイテムです)
- 蓄光防水ケース(暗い場所でぼんやり光り、水に濡れても中身を守れるケース)
- 非常用トイレ2個
- トイレの凝固剤10個(排泄物を固めて処理しやすくする薬剤です)
- エチケットセット9点
- 使い捨て歯ブラシ2本
- ウエットティッシュ、マスク3枚
- アルミ非常用寝袋
- 非常用保護シート(防寒にも雨よけにも使える薄手のシートです)
- 防災頭巾
- レインポンチョ
- 保存水3本
- カンパン
- えいようかん5本入り
このほかにも、
ロープや軍手、ホイッスル、ゴミ袋10枚、保水バッグ、
スモークガードパック(火災時の煙を吸い込まないための防煙袋)、
エアーマット、小物入れポーチ、ポケットティッシュ
が入っています。
正直、最初にリストだけ見たときは「こんなに要る?」と思ったんですが、
実際に箱を開けて一つずつ手に取ると、
どれも「ああ、これ確かに避難所であったら助かるやつだ」と納得できるものばかりでした。
特にスモークガードパックなんて、自分では絶対に思いつかなかったアイテムです。
基本セット以外の追加品
基本セットだけでは、うちの家族には正直足りませんでした。
だからこそ、我が家仕様にカスタマイズすることが欠かせなかったんです。
理由は単純で、4歳のみーくんと7歳のまーちゃんがいる家庭と、
大人だけの家庭とでは必要なものが根本的に違うから。
市販セットはあくまで標準的な大人1人分を想定して作られているものが多く、
子どもの体格や年齢に合わせた調整は、結局自分たちでやるしかありませんでした。
実際に追加したのは、次のようなものです。

- 静音アルミポンチョ(子供用2つ)
みーくんとまーちゃん用。ガサガサ音が響きにくいタイプを選びました - サイズアウトしたおむつ
みーくんは普段もうおむつを卒業していますが、
災害時のストレスで一時的に逆戻りする(幼児退行)ケースがあると聞いて、
念のため残しておくことにしました - 緊急簡易トイレ4つ
基本セットの2個だけでは4人家族には心もとなかったので追加 - 防塵マスク、ゴーグル
もともと自宅にあったものです。使う機会がなく眠っていたので、
いざというときのためにリュックへ移動させました - 災害備蓄用パン、フェイスタオル
災害備蓄用パンについては、ちょっとしたエピソードがあります。
あーさんの会社で備蓄品を入れ替えるタイミングがあり、
まだ賞味期限に余裕のあるものをもらってきてくれたんです。
「もったいないから使い切ってくれ」と言われたそうで、
うちの防災リュックに仲間入りしました。
こういう形で身近なところから防災グッズが増えていくのは助かります。
防塵マスクやフェイスタオルも同じ考え方です。
新しく買い足すよりも、自宅で眠っていたものを
「いつか使うかもしれない場所」から「もしものときに使う場所」へ移すだけ。
これだけで、余計な出費をせずにリュックの中身を充実させられました。
こうして基本セットに我が家らしさを足していくと、
既製品では届かなかったところまでカバーできるようになるんですよね。
次の章では、こうして揃えた中身を実際にリュックへ詰めてみて感じたこと、
そして重さや収納のリアルについてお話しします。
我が家の工夫した点と改善点
「せっかく揃えたのに、実はここが…」
そんな本音、意外と防災の記事には出てこないですよね。
この章では、HIH防災リュックをベースにわが家なりに工夫したポイントと、
久しぶりに中身を見直して見えてきた改善点を、正直にお話しします。
工夫した点
一番工夫したのは、子ども向けアイテムを自分たちで補ったことです。
基本セットは大人1人分を想定して作られているものが多く、
子ども用品はほとんど入っていませんでした。
だからこそ、みーくんとまーちゃんの年齢に合わせて、
静音アルミポンチョやサイズアウトしたおむつを追加したんです。
サイズアウトしたおむつについては、
正直「もう使わないし捨てようかな」と思っていました。
でも調べてみると、
開いたおむつをビニール袋にセットすれば簡易トイレとしても使えると知って、
これは残しておく価値があるなと考え直しました。
警視庁のサイトでも紹介されている方法です!
捨てる予定だったものが防災グッズに変わる瞬間って、ちょっと得した気分になりませんか?
そしてもうひとつ工夫したのが、追加購入するアイテムの多くをダイソーで揃えたことです。
防災グッズって、探せば探すほど高機能な商品が出てきて、正直きりがありません。
でも、うちが求めていたのは基本セットに足りない部分を補うレベルのもの。
100円〜数百円で買えるダイソー商品でも十分に役割を果たしてくれると判断しました。
予算を抑えながら数を揃えられたのは、この選択のおかげだと思っています。
そしてダイソーネットストアなるものがあり、そちらで商品検索を簡単に行えます!
記事にしていますので、そちらもご覧ください!

改善点
久しぶりに防災リュックの中身をチェックしてみたら、
正直ちょっと反省する点がいくつも出てきました。
まず一番気になったのが、食料品の賞味期限です。
保存水やえいようかん、カンパンあたりは長期保存が前提なので油断していたんですが、
災害備蓄用パンなど期限が近づいているものがちらほらありました。
あーさんの会社からもらった時点である程度期限に余裕はあったはずなのに、
気づけば数ヶ月しか残っていない状態で正直ヒヤッとしましたね。
年に1回はチェックする習慣をつけないとまずいなと痛感しました。
それから、食べ盛りの子どもがいる家庭ならではの課題も見えてきました。
みーくんもまーちゃんも成長とともにどんどん食べる量が増えていて、
揃えた当初の食料品の量では正直心もとない。
子どもの年齢や食欲に合わせて、内容を定期的にアップデートする必要があると感じています。
簡易トイレとゴミ袋の不足も気になったポイントです。
追加した緊急簡易トイレ4つを含めても、4人家族が数日分をまかなうには足りていない印象でした。
トイレ問題は我慢が効かないぶん、多めに用意しておいたほうが安心できますよね。
そして最後に、今後の課題として子供専用のリュックづくりを考えています。
小学2年生になったまーちゃんは、もう自分の荷物を自分で背負って歩ける年齢になってきました。
これまでは私や旦那の荷物に頼っていた部分もありますが、
まーちゃんが少しずつ「防災の戦力」になりつつある今こそ、
子ども用リュックを一から用意してみるタイミングなのかもしれません。
こうして振り返ってみると、防災リュックは一度揃えたら終わりじゃなくて、
家族の成長とともに育てていくものなんだなと実感します。
すべてを詰めたリュックを実際に背負ってみた感想
「結局、実際に背負ってみないと分からないよね」
これ、防災リュックを揃えていて何度も思ったことです。
この章では、5.5kgに仕上げたわが家のリュックを、
あーさんと私それぞれが実際に背負ってみた感想をお伝えします。
数字だけ見ても分からない「リアルな重さ」、気になりませんか?

男性目線
結論から言うと、あーさんにとって5.5kgはまったく負担に感じない重さでした。
理由は単純で、日頃から仕事で重い荷物を運んだり、
休日はみーくんを肩車したりしているので、5.5kg程度の負荷は問題ないからです。
実際に背負ってもらったところ、リュックを背負った状態のまま、
みーくんとまーちゃんのどちらか一人を抱っこすることもできました。
さらにその状態で軽く走る動作まで試してもらったんですが、
これも問題なくこなせていましたね。
避難時は子どもを抱えたまま移動しなければいけない場面が十分に考えられるので、
この余裕は正直かなり心強いです。
あーさんいわく「これなら万が一のときも走れる自信がある」とのこと。
男性の場合、目安とされる重さは15kg程度と言われることが多いですが、
うちはあえて5.5kgに抑えることで、
荷物の重さより「動きやすさ」を優先する形にしました。
女性目線
私も実際に背負ってみたんですが、正直「思ったより軽いな」というのが最初の感想でした。
リュックを背負ったままみーくんを抱っこしてみても、
そこまでつらさを感じなかったんです。
これにはちょっと理由が思い当たります。
普段から子どもたちを抱っこする機会が多くて、
なんなら二人同時に抱っこすることもあるくらいなので、
体が重さに慣れているのかもしれません。
育児で鍛えられた力のおかげで、
5.5kgのリュック+子ども一人くらいなら十分対応できる感覚でした。
ただ、ここで一つ気づいたことがあります。
これ以上リュックが重くなると、
いざというときに子どもを抱っこできなくなる可能性があるということです。
女性の目安重量は10kg程度と言われますが、
子連れ避難を前提にするなら、その数字をそのまま鵜呑みにしないほうがいいと感じました。
荷物の重さと「子どもを抱える余力」、この両方のバランスを考える必要があるんですよね。
実際に背負った気づき
背負ってみて分かったのは肩ひものサイズは人によって全然違うということです。
あーさんに合わせた状態のまま私が背負うと、肩ひもが緩くて重心が安定しませんでした。
だからこそ、家族それぞれが自分の体格に合わせて調整した状態で、
どのリュックを誰が背負うか事前に決めておくといいと思います。
またもう一つ、実際に背負ってみて改めて感じたことがあります。
それは、リュックを定期的に確認したり、軽く清掃したりする習慣の大切さです。
同じ場所に置きっぱなしだと、
いざ引っ張り出したときにホコリまみれだった…なんてことも十分あり得ますから。
こうして実際に背負ってみることで、
リストの上では分からなかったわが家にちょうどいい重さ、確認事項が見えてきました。
防災リュックと一緒に防災食備蓄品もチェック

防災リュックの中身がひと段落したら、次に気になるのが「食べるもの」ですよね。
この章では、わが家が用意している非常食と、
普段の暮らしに組み込んでいるローリングストックについて、
それぞれの違いを整理しながらご紹介します。
ローリングストックについては、
以前「災害の多い日本…我が家の防災食備蓄|ローリングストックと非常食で小さな安心感」
という記事で詳しく書いたことがあります。

こちらの記事をご覧いただけたら詳しいことは書いております。
今回は我が家の防災備蓄について簡単にお伝えしますね。
我が家の非常食
非常食とは、長期間保存できるように作られた食品のことで、
賞味期限は3〜5年ほどのものが多いんです。
防災リュックに入れておく食料は、この「日持ちする」という点が何より大事な条件になります。
わが家が防災リュックに入れている非常食は、
長期保存パン、カンパン、えいようかんの3種類です。
他のおにぎりやパスタなどの非常食は、食品保管庫に入れています。
選ぶときに意識したのは、調理の手間がないものにすること。
避難直後はお湯を沸かす余裕すらないかもしれないので、
そのまま食べられる長期保存パンやカンパンは重宝しています。
子どもが「まずい」「食べたくない」と拒否してしまうと、
それだけで避難生活のストレスが増えてしまいますから、
子供にも食べやすいものも意識して取り入れています。
我が家のローリングストック
ローリングストックとは、
普段食べる食品を少し多めに買っておき、食べたら補充する備蓄方法です。
わが家でストックしているのは次のようなものです。
レトルトカレー、丼ものレトルト、パスタソース、ゼリー飲料、栄養補助食品、
パック飲料、ペットボトル飲料、カップラーメン、パックごはんなど
これらに共通しているのは、
すべて普段から食べ慣れているものだけを選んでいるという点です。
これとは別に、普段のおやつもローリングストックの対象にしています。
子どもって、非常時こそ甘いものが欲しくなるものなんですよね。
特にみーくん食わず嫌いがかなり多いタイプなので、
普段食べ慣れているお菓子を多めにストックしておくことで、
いざというときも安心して食べられるようにしています。
こうして非常食とローリングストックを分けて考えると、それぞれの役割がはっきりしてきます。
非常食は「避難直後の数日をしのぐ命綱」、
ローリングストックは「普段の暮らしと防災をつなぐ橋渡し」といったイメージでしょうか。
まとめ
ここまで、わが家の防災リュックのリアルを一気にご紹介してきました。
読んでみて、「うちも見直してみようかな」と思っていただけていたら嬉しいです。
振り返ってみると、基本の防災リュックって「これさえ買えば安心」というものじゃないんですよね。
市販の基本セットをベースにしながら、
子どもの年齢や食欲、家族それぞれの体力に合わせて、少しずつ手を加えていく。
うちの場合は、
- サイズアウトしたおむつを簡易トイレに転用させたり
- ダイソーで手頃な追加品を揃えたり
- 会社からもらった備蓄用パンを仲間入りさせたり
身近なところから防災を育ててきました。
実際に背負ってみて分かったこともたくさんありました。
5.5kgという重さは、あーさんにとっても私にとっても
「動きながら子どもを抱っこできる」ちょうどいいラインだったこと。
逆に言えば、この重さを超えると、
いざというときに子どもを守る余力がなくなってしまうかもしれない。
数字だけのリストでは見えてこない発見でしたね。
そして今回、久しぶりに中身をチェックしてみて反省点もいくつか見つかりました。
食料品の賞味期限、簡易トイレやゴミ袋の数、まーちゃん専用リュックの検討。
防災リュックは一度作ったら終わりではなく、
家族の成長や季節に合わせて育てていくものだと、あらためて実感しています。
正直、完璧な防災リュックなんてどこの家庭にもないと思うんです。

大事なのは、自分たち家族構成に合わせて「うちならこれで動ける」という中身を、
実際に背負って確かめておくこと!!
この記事が、あなたの家庭なりの防災リュックを考えるきっかけになれば嬉しいです。

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